栽培から製造管理まで
安全性と品質管理に基づく栽培方法
2) 熟成させた堆肥で菌株を培養、畑に移す
3) 土中に移した種菌の上にワラを敷く
4) 収穫後、手作業による洗浄、乾燥
「姫マツタケ岩出101株」は、優れた菌株を生かす栽培・乾燥方法をとっています。菌糸体は、国内で万全の品質管理体制のもと『タンク培養』され、子実体は南米パラグアイにおいて『自然露地栽培』で栽培されています。
露地栽培は、まず3週間ほどかけて堆肥を熟成させます。次に熟成させた堆肥で菌株を培養して、畑に移します。土中に移した種菌の表面にはワラを敷き、直射日光や温度の上昇、水分の蒸発を防ぎます。もちろん農薬は一切使用せず、一度栽培した畑は土地の栄養分を回復させるため7年間休ませます。このように自然露地栽培は手間とコストのかかる方法ですが、そのかわり自然の恵みをいっぱいに受けた高品質の「姫マツタケ岩出101株」が収穫できるのです。
また子実体は収穫後、手作業で丁寧に洗浄したのち、半分にカットして2段階の乾燥をおこないます。1段階目は、40~45度の低温20時間乾燥させます。2段階目は、70~75度の高温で3時間乾燥させます。この乾燥方法が子実体の栄養成分を損なわず殺菌乾燥させる方法です。
海外の栽培地であるパラグアイでは、JICA(国際協力事業団)の援助を受け、現地に技術スタッフ派遣して、専用農場「シーサー栽培所」で栽培しています。栽培に適した土壌の厳選、湿度・温度の管理等、厳しい品質管理を徹底しています。
こうして栽培される「姫マツタケ岩出101株」は、岩出菌学研究所により菌の培養・栽培・出荷まで万全の品質管理体制をとっています。衛生面・品質において安心、安全であり、色や形などの品質検査はもとより、ヒ素・重金属等の安全検査を行い、規格品のみを出荷しています。
姫マツタケITO-S株(岩出101株の親株)の菌糸体
*天野エンザイム㈱で生産
製造上の品質管理
大切に育てられた「姫マツタケ岩出101株」と「姫マツタケITO-S株」は、国内で製品化されます。 もちろん当社製造協力工場で製造・管理を行っています。原料の受け入れから出荷に及ぶまで各工程は最新の機器を用いて行い、よりよい製品の品質を達成しています。
製品製造工程における品質管理項目
製品はクリーンな工場内で、原料の入荷時から出荷までの各工程について 厳しく管理しています。
クリーンルーム仕様の作業室
クリーンルーム仕様の通路
細菌検査
目視検査
原料規格確認、細菌検査
色、味、におい、混合時間の確認
重量、外観の状態確認
目視2回以上外観全数検査
製品規格確認、細菌検査
包装仕様、表示事項確認
製造管理者による出荷判定