アガリクス(ヒメマツタケ)とは
Q.アガリクス(姫マツタケ)とは? 何がいいの?
- 『アガリクス・ブラゼイ・ムリル』が通称アガリクスと呼ばれているキノコの正式な学名です。 日本名を『ヒメマツタケ』(別名カワリハラタケ)といい、ハラタケ科のキノコです。原産地はブラジルで、日本人が人工栽培を成功させました。
アガリクスはβ-グルカン、キチン質、ヘテロ多糖類(ヘミセルロース、ペクチン質、ポリウロナイドなど)などの多糖類やビタミン類、ミネラル類、核酸、アミノ酸、酵素類を含んでいます。
これらの成分は他のキノコ類にも多く含まれていますが、アガリクスが特に注目されたのはβ-D-グルカンの含有にあります。β-D-グルカンの働きが数多く発表されるに従い、「アガリクス」とともに、「ベータグルカン」という名前が広く知られるようになりました。
「ヒメマツタケ」は、1975年に岩出亥之助氏とスタッフによって、10年の歳月をかけて人工栽培に成功したアガリクスです。
1965年、南米ブラジルが原産地で、東南部のサンパウロ市郊外の山中に自生し、周辺の住民は古くから食用に採取していたキノコが、ブラジルで農業を営み、キノコ栽培を勉強していた古本隆寿氏から、岩出氏のもとへ送られてきました。
このキノコは、当時、八ラタケ属のキノコであることはわかっていましたが、学名は不明でした。その後、ハイネマン氏の鑑定によって、ようやくそのキノコが「アガリクス・ブラゼイ・ムリル」という学名であることが判明し、岩出氏は、分類学的な和名として、このキノコを「ヒメマツタケ」と命名しました。この名前は日本菌学会でも認められ、1987年保育社から発刊された『原色日本新菌類図鑑』に、
学名: アガリクス・ブラゼイ・ムリル
和名: ヒメマツタケ
ー名: カワリハラタケ
と掲載されました。こうして、「ヒメマツタケ」という名前が正式に確立しました。
「姫マツタケ(岩出101株)」はこうして産まれた ブラジル生まれ、日本育ちのキノコです。そして、1980年からこれまでに公式な場での報告ががなされてきました。これらの報告はすべて「姫マツタケ(岩出101株)」とその親株である「姫マツタケ(ITO-S株)」を用いての成果であり、「アガリクス茸」という名称による報告は一切行われていません。