どのアガリクスを選んだらよいのか

加工方法のポイント

Q. どんな加工法がいいの?

アガリクスは、強靭な細胞壁の中に栄養を含んでいます。そのため単に煮出したり、刻んだりするだけでは栄養を充分に抽出できず、原料のロスが多いのです。その結果が商品の品質・価格に反映されてしまいます。
また栄養成分には水に溶け出す水溶性のものと、水には溶け出さない不溶性のものがあります。
水溶性:β-(1-3)Dグルカン、α-グルカン、β-ガラクトグルカン、核酸 等 不溶性:β-(1-6)Dグルカン、キシログルカン 等
アガリクスの加工方法には、細胞壁破壊製法、熱水抽出法、循環多段式加圧抽出法、乾燥アガリクス粉砕法、酵素処理法などがあります。(それぞれの詳細は下記の「様々な加工方法について」を参考にしてください。)
加工法のポイントは、
◆分子構造をこわさず抽出される加工法であること
◆吸収されやすい加工法であること

の2つです。
これらを満たす加工法としては「細胞壁破壊製法」があげられます。「細胞壁破壊製法」(下記「様々な加工方法について」参照)は水溶性(水に溶け出す)の成分とともに、不溶性(水に溶け出さない)の成分も抽出し、吸収しやすい状態で摂ることを可能にしました。
最終商品の形態には、乾燥アガリクス・液体商品・錠剤(粒)商品・顆粒商品と4タイプありますが、どのような原料加工方法を採用しているかが、重要になります。

様々な加工方法について

原料の加工方法については、大きく分けて次の5つがあり、それぞれの特徴は下記のとおりです。
細胞壁破壊製法
細胞壁破壊製法 アガリクスには強靭な細胞の壁があり、この中に栄養が含まれています。この細胞の壁を壊して栄養を取りやすくする加工法です。乾燥アガリクスを細かく粉砕した上で、細胞壁を更に破壊してパウダー状にします。
※パウダー状原料比率 アガリクス 100%
抽出できる成分 商品の形態
水溶性成分
 β-(1-3)Dグルカン
 α-グルカン
 β-ガラクトグルカン
 核酸
不溶性成分
 β-(1-6)Dグルカン
 キシログルカン
粒/錠剤/ 顆粒

熱水抽出法
熱水抽出法 簡単に言えば鍋でグツグツ煮る、といったものです。この方法では水に溶け出す水溶性の成分しか抽出できませんし、それも充分ではありません。デンプン等、固めるための素材を入れ水分を飛ばしてパウダー状にしています。
※パウダー状原料比率 アガリクス:デンプン = 50 : 50
抽出できる成分 商品の形態
水溶性成分
 β-(1-3)Dグルカン
 α-グルカン
 β-ガラクトグルカン
 核酸
不溶性成分
 なし
粒/錠剤/ 顆粒
レトルト(液体)/ 煮出した液

循環多段式加圧抽出法
循環多段式加圧抽出法 少しずつ圧力をかけることで細胞壁をはがしながら、煮出していく抽出方法。熱水抽出法より成分の抽出量は大幅に多くなります。(熱水抽出よりβ-グルカンの抽出量は25倍に増えます)デンプン等、固めるための素材を入れ水分を飛ばしてパウダー状にします。
※パウダー状原料比率 アガリクス:デンプン = 80 : 20
抽出できる成分 商品の形態
水溶性成分
 β-(1-3)Dグルカン
 α-グルカン
 β-ガラクトグルカン
 核酸
不溶性成分
 多少抽出される
粒/錠剤/ 顆粒

乾燥アガリクス粉砕末
乾燥アガリクス粉砕末 乾燥アガリクスを細かく砕いて粉状にしたものです。成分は丸ごと含有されますが、堅い細胞壁に包まれたままであり、吸収はされにくいようです。
※パウダー状原料比率 アガリクス 100%
抽出できる成分 商品の形態
水溶性成分
 β-(1-3)Dグルカン
 α-グルカン
 β-ガラクトグルカン
 核酸
不溶性成分
 β-(1-6)Dグルカン
 キシログルカン
粒/錠剤/ 顆粒

酵素処理
酵素処理 アガリクスの菌糸体に酵素を反応させることで低分子化し吸収性を高くする加工方法です。タンクの中で酵素によって低分子化されるので、β-グルカンは分解され本来の成分のある分子構造が壊されてしまいます。
抽出できる成分 商品の形態
低分子化された多糖体 粒/錠剤/ 顆粒

高濃度抽出について

「高濃度抽出」あるいは「β‐グルカン抽出量30倍」という表現をよく目にしますが、何を基準にしているのかを注意してください。
例)β‐グルカン30倍 = 今まで0.2% × 30 → 改善後6%
※30倍という数字は多くみえるが、実際の含有率は6%となり多いとは言えません。
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